夢をかなえるゾウ0 紹介
えっ!?自分、「夢」がないやて?
ほな「夢の見つけ方」教えたろか。
今日は水野敬也先生の「夢をかなえるゾウ0」を紹介します。
この本は、「夢」がない主人公を「夢をかなえるゾウ」と呼ばれている神様ガネーシャが、様々な課題を通じて育てていく物語です。
この記事では、「夢」に関するガネーシャ様の教えの一部を要約して記載していきます。
ただ、要約というと
「自分みたいな下々のもんがワシの高尚な言葉を要約出来るわけないやん!身の程をわきまえんかい!」
と言われてしまいそうなので、要約(したつもりではありますが、ズレている部分もあるかと思うので、ぜひ本を読んでみてください)という意味だと理解したうえでお読みください。
「夢」は必要か
そもそも、「夢」は必要なのでしょうか。必要だとすればなぜ必要なのでしょうか。
「夢」には、物事の「意味」を変える力があります。同じ出来事が起こっても、同じ作業をしていても、その感じ方は「意味」によって変わります。
たとえば、仕事をしていても、ただ「生きるために仕方なく」という意味で作業をしている人と「この仕事によってたくさんの人を笑顔にしたい」という意味で作業をしている人とでは、作業の楽しさは大きく違うでしょう。
「夢」を手に入れれば、物事全ての「意味」が変わるため、生きている全ての時間が楽しく、あっという間になります。
そうした意味で「夢」は、生きる上で空気や水や食べ物より大事になることがあるのです。
「夢」が見つからない原因
なぜ主人公を含む世の多くの人は「夢」が見つからないのでしょうか。
それは、自分の価値観に「他人の好み」がべったりと貼り付いているからです。
会社、学校、家庭、趣味など、全てにおいて人からの評価を気にして生きてきて、それを優先しすぎて自分の好みが見えなくなってしまっているのです。
夢を見つけるためには、貼り付いた「他人の好み」を少しずつ剥がし、自分が本当に好きなものを掘り起こしていく必要があります。
夢の見つけ方
ここからは、夢を見つけるためにガネーシャ様が出した課題を3つに厳選してお伝えします。
1.生活に初めてを取り入れる
あなたは、毎朝同じ時間に同じ道を通って同じ電車に乗って会社に向かっていませんか。
普段入る店も、そこで注文するものも同じで、たまに遠出しても、あらかじめ決めた行動以外のことはしないのではないでしょうか。
なぜ多くの人がこうした決まった行動ばかり取るのか。
それは「失敗したくない」「嫌な思いをしたくない」という思いが強いからです。
しかし、実はそうして決まった行動ばかりを取ることこそが、人生で最も確実に失敗し、嫌な思いをする方法なのです。
「夢」とは、「こうなったらどんなに素晴らしいだろう」「こんなことができたらどんなに幸せだろう」と思いを巡らせること、つまり未来という「分からないもの」に対してワクワクすることを言います。
「分からないもの」に不安を覚えて、決まった行動を取り続けていては、「分からないもの」に対してワクワクすることはできないでしょう。
どんなに些細なことでも良いので、生活に「初めて」を取り入れるようにしてみましょう。
2.過去の出来事を「伏線」と捉え、希望を持ち続ける
「諦めたらそこで試合終了ですよ。」という言葉をご存知でしょうか。SLAM DUNKという漫画の名台詞です。
この有名なセリフのように、人生においても、諦めず最後まで希望を持つこと、自分を信じることが大切です。
しかし、多くの人はこのことを知っていながらも、自分を信じ切ることができていません。生まれた環境や辛い経験等によって、「信じる」のがどんどん怖くなっていき、「信じる」ことから逃げてしまうのです。
では、「信じる」のが怖くなったとき、どうやって自分を信じ続ければ良いのでしょうか。
それは、自分への不信感を募らせるような出来事に対し、「全て、伏線だ。」と言ってあげることです。全て、自分が夢を見つけ、幸せになるという人生のドラマを最高に盛り上がるための伏線だと捉えて、どんな時も諦めずに自分を信じるようにしましょう。
3.自分と同じ痛みを持つ人を助ける
この教えは非常に深いため、順を追ってお話しします。
人には「悲しみ」という感情があります。悲しんでいる時、人は「痛み」を感じます。
「悲しみ」は、「意味」によって引き出される感情です。たとえば、同じ出来事を経験した2人がいたとして、1人は悲しいと感じても、もう1人は悲しいと感じないことがあります。これは、その人たちの間で、その出来事の「意味」が異なるからです。(ニュアンスは変わってしまいますが、「意味」が分かりにくければ「大切さ」と読み替えてみても良いかもしれません。)
人々は普段、「意味」を意識して生きていません。なぜなら、日々の出来事や周りの人というのは、その人にとって「当たり前」になっているからです。
それらを失って「悲しみ」を覚え、「痛み」を受けて初めて、それらの「意味」に気付きます。
つまり、「痛み」こそが自分がした経験の「意味」を教えてくれるのです。経験を重ね、いくつもの「痛み」を経て、はじめて自分の「生きる意味」が見つかるのです。
そして、人は「痛み」を経験することで、他者の「痛み」が分かるようになり、まるで自分のことのように感じられるようになります。
自分と同じ「痛み」を持つ他者を救うことで、自分を救うこと、それこそが「本当の夢」なのです。
いわゆる「夢」とは、「自分はこうなりたい」「こういう世界を作りたい」という思いです。その思いの元になるのは、一言でいえば「エゴ」です。
「エゴ」とは要するに「自分への愛」であり、これだけでは出来ることが限られます。
これに対し、「自分と同じような境遇の他者を救いたい。他者を救うことで自分を救いたい。」という気持ちは、「自分への愛」と「他人への愛」が混ざっています。このように、「自分への愛」と「他人への愛」が最も高い次元で交わったときに現れる思いこそが「本物の夢」であり、それを持ったとき、人は自分の「最高」を引き出すことができるのです。
以上、夢をかなえるゾウ0の紹介でした。
1人でも多くこの本に興味をもっていただき、「本物の夢」を持つ人が増えれば幸いです。
ご清覧ありがとうございました。
produced by ガネーシャ