まめもやしの成長を見守るブログ

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【モテたい人必見】大金星 紹介

今日は、水野敬也先生の著書「大金星」を紹介します。

 

水野敬也先生は私の最も尊敬している作家の先生で、この本の他にも「夢をかなえるゾウ」シリーズや「LOVE理論」などを世に出しており、面白すぎる文章や、息苦しい現実を変えようという強い思いが特徴です。

 

今回の記事のポイントは以下のとおりです。

  1. あらすじ
  2. バカにされるということ
  3. 一歩踏み出す

 

1.あらすじ

 

自分の顔にコンプレックスを持っている大学生、御手洗は、渋谷を歩いている際、高校時代御手洗がモテないことをネタにして馬鹿にしてきていた同級生笠原に出くわしてしまう。推薦で慶應大学に入り、生まれ持った顔がイケていて、性格が悪いにもかかわらず女性をとっかえひっかえしている笠原と不意に出会ってしまったことで、御手洗は、世の中の不公平さを感じ、全てが嫌になってしまう。

そんな最悪な日の帰り道、御手洗は白いランニングシャツを着ていて、体格と眉毛が太い九州訛りの青年、春男に出会う。

春男は御手洗と話し、こう言う

「女子に関しては、おいどん唯一の得意分野でごわす!」

御手洗の彼女を作る挑戦が始まる。

 

彼女を作るため奮闘する御手洗に、様々な困難が生じます。2のポイントは、御手洗の直面した困難に関するもの、3のポイントは、困難に対応した後の御手洗の考え方の変化に関するものになっています。

 

 

 

2.バカにされるということ

 

自分に強いコンプレックスがある場合、それをバカにされるということは、非常に辛いことです。

 

作品中、御手洗は一重まぶたであることや、童貞であることに強いコンプレックスを持っており、参加したコンパで度々バカにされてしまいます。

 

悔しくて席を外してしまった御手洗に対し、春男が自分の鼻毛を見せ、人間関係はこの鼻毛と同じだと言います。これだけでは訳が分からないはずなので、要約を書きます。

 

親近感とは何か。

それは思っていることを素直に口に出せることだ。

そのため、人からバカにされることは、その人と仲睦まじくなるための最短距離である。

バカにされても決して落ち込んだ姿を見せてはならない。

なぜなら、落ち込んだ姿を見せることは、これ以上自分を傷つけないでほしいという意思表示になるからである。

相手はあなたを傷つけまいとして言葉が出なくなり、それ以上関係が深まらない。

「起き上がりこぼし」のような強さを持たなければならない。

 

 

要約してしまうと伝わりにくい部分があるかもしれませんが、実際に読んでみると、御手洗が傷ついた状況、「起き上がりこぼし」のように強くなった御手洗の成長、実際にどのように反応すれば良いのかということが分かります。

 

ちなみに私は、小さな頃から右耳が聴こえず、片耳が聞こえないことにコンプレックスがあったのですが、しばらく前に同作者の「LOVE理論」を読んでコンプレックスを克服しました。

今では、仮に右耳が聞こえないことをバカにされることがあったとしても(もう大人なので幸いそういったことはありませんが)、野々村議員のモノマネをして笑わせようという程度に余裕ができました。

 

 

3.一歩踏み出す

 

あらすじで書いた、渋谷で歩いていたときの御手洗は、女性にまともに話しかけることもできない人間でした。

自分には、学歴も、ブランドも、お金も、ルックスも、何もない。去年、女の子に告白したときの失敗がいまだにフラッシュバックする。

こんな思いをするくらいなら、もう女なんていい。

そんな御手洗の考えが、物語を通じて大きく変わります。

顔も、運動神経も、才能も、何を持って生まれてくるか選べない。

望んだわけじゃないのに、この顔と体を押し付けられて世の中に放り出される。

生まれ持ったものが悪かった、そんな理由で自分が好きになった女の子に振り向いてもらうことをあきらめなきゃいけないのか。

そんなのおかしくないか。

自分には、お金、才能、容姿、肩書き、自慢できるものが何もない。

それでも、意志だけは持てる。

魅力が何もない自分が女性の前に立つのは怖い。しかし、どれだけ足が震えていたとしても、自分の意志で一歩踏み出すことができる。

もしかしたらこの世界には、どれだけ頑張っても絶対に乗り越えられない壁があるかもしれない。でも全てを試したわけじゃない。

全部試してダメだったら、そのときに神様を殴れば良い。

そんな考え方に変わります。

 

この考え方、皆さんはどう思いますか。

個人的には、とても痺れました。

 

よく、世の中では「神様は超えられない壁を置かない」といったことが言われます。しかし、その根拠はどこにあるのでしょうか。こうしたことを言われ、根拠のない励ましはいらない、と思った人もいるのではないでしょうか。

それに対し、どれだけ頑張っても超えられない壁はあるかもしれないが、自分は全ての手段を試した訳じゃないという考え方は、現実味がありつつ、頑張ろうという気が湧いてくるものだと思います。

上記の「LOVE理論」の「エジソン理論」の項に、水野敬也先生がこの考え方に至った経緯であろうお話が書かれているので、こちらも要チェックです。

 

 

以上、大金星の紹介でした。

 

私は水野敬也先生の作品によって考え方がガラリと変わり、人生が180度変わって最高に楽しいものに変わったという経緯があるので、どの作品も非常におすすめです。著作がたくさんありますが、いずれ全作品を読んで紹介できたらなと思っています。

 

ご清覧ありがとうございました。