レ・ミゼラブル(映画)を見ました
今日は映画のレ・ミゼラブルを見ました。
原作小説の内容を知らず、2時間半という上映時間から少し敬遠する気持ちがありましたが、やはり名作といわれる映画は見ておかねばと思い、見てみました。
結論からいうと、見て良かったです。
以下、あらすじと感想です。
- あらすじ
パンを盗んだ罪により19年服役し、仮釈放となったジャン・ヴァルジャンは、就職先を探すが、罪を犯した人間への世間の風当たりの強さに思い悩み、荒んでしまう。
さらなる盗みを働くなど、すっかり荒んでしまった彼だったが、1人の司教との出会いから改心し、今までのジャン・ヴァルジャンは死んだとして、仮釈放の許可状を破り捨て、新たな人として善人として生きることを決意する。
しばらくして、彼は工場の経営者として街に貢献し、市長になる。
市長となった彼は、ファンティーヌという女性と出会い、亡くなる彼女に対し、彼女の娘コゼットを代わりに育てることを約束する。
しかし、彼がジャン・ヴァルジャンであることに気づいた警官ジャヴェールが、彼を再び刑務所に入れるべく追いかけてくるのであった。
2.感想
ジャン・ヴァルジャンの生涯を通じて、「他者を愛すること」が人生をどう変えるかが描かれていました。
また、主な登場人物として
ジャン・ヴァルジャン(主人公。仮釈放中の身だったが、許可状を破り捨て、身分を隠して別人として生きる)
ジャヴェール(警官。法の忠実な僕であり、ジャン・ヴァルジャンを追っている)
ファンティーヌ(コゼットの母親。シングルマザーであり、コゼットをテナルディエ夫妻に預けているが、テナルディエ夫妻からの金の催促により娼婦に身を落としてしまう)
コゼット(ファンティーヌの娘。テナルディエ夫妻に預けられていたが、ジャン・ヴァルジャンに引き取られる。マリウスに恋をする)
マリウス(裕福な家の出身だが、王政に不満を持つ貧民たちで構成される革命派の学生運動に参加している。コゼットに恋をする)
テナルディエ夫妻(宿を営む夫婦。いかなる手段を使ってでも客から金を巻き上げる悪人であり、コゼットを奴隷のように扱っている。)
エポニーヌ(テナルディエ夫妻の娘。マリウスに恋をしているが、マリウスがコゼットに恋をしていることを知り、複雑な心境ながら協力する)
がいるのですが、彼ら1人1人の心情描写が丁寧に描かれており、上映時間の長さも納得の深みがありました。
特に、法と良心の間で揺れるジャヴェールの葛藤を描いたシーンや、エポニーヌのマリウスへの愛を描いたシーンは必見です。
エポニーヌめっちゃ良い子なんですよ…なぜあんなゴミクズのような両親から、良心の塊のようなあの子が育ったのか…
一方エポニーヌの気持ちなんて知ったこっちゃないコゼットとマリウスはイチャイチャしています。切ない…
マリウスは見ててイライラするところが多い人物なのですが、考え方が良いところのおぼっちゃまなだけで、別に悪い人間ではないんですよね。コゼットも、ジャン・ヴァルジャンが大切に育ててきたから、考え方が箱入り娘なんですよね。良い子なのですが時々うーん…となります。
ただ、各人物にこうした欠点のあるところが、非常に人間らしくて共感できます。自己の欠点に思い悩み、それでも精一杯他者を愛し、善く生きていこうとすることの楽しさ、辛さが伝わってきます。
原作小説では、さらに心情描写が丁寧に描かれていると聞いたので、そのうち読んでみたいと思っています。
拙い文章で、いまいち紹介できた気がしませんが、もしこの作品が気になれば、ぜひ見てみてください。
ご清覧ありがとうございました。