2023年8月5日 賢者の書
今日は喜多川泰先生の「賢者の書」を読み終えたので、紹介します。
あらすじ
人生に疲れたアレックスは、サイードという少年に出会う。
サイードは、9人の賢者に出会い、最高の賢者となるために必要な教えを学ぶ旅をしており、これから9人目に会う予定なのだという。
アレックスは、これまでサイードが旅してきたストーリーが記載された、賢者の書を読ませてもらう。そこには、充実した人生を送るために必要なことが書かれていた。
紹介
この本では、9人の賢者からの非常に大切な教えが書かれていますが、すべて書いてしまい、「教えの内容は分かったから読まなくてもいいか」とならないよう、私が特に感銘を受けた教え3つを紹介します。
なお、あくまで私が感銘を受けたもの3つに絞っただけであり、人によって感銘を受ける教えは違うと思いますので、この本を読むことが1番良いということを付言します。また、ここに書く教えの内容は、私が解釈し自分なりに噛み砕いたものであるため、解釈の違いがあったり、分かりにくかったりすることがあることをご了承ください。
賢者の教え3選
第1の賢者の教え
素晴らしい人生とは、パズルで出来た1枚の絵を完成させることです。そして、その絵をどんな絵にするかというのを、夢と呼ぶのです。
大きな絵にしようとする人もいれば、小さな絵にしようとする人もいます。そして、大きな絵を完成するには、より多くのピースが必要です。
人が人生で何か行動をするとき、そのピースが1枚もらえるのです。
よって、絵を完成させるには、行動を起こし、ピースをもらい、それを組み合わせていくことが必要なのです。
愚かな人は、行動を起こせばそれに対して絵がもらえると勘違いしています。そのため、ピースをもらっても、絵が手に入らなかったと嘆き、失敗したと思って行動することをやめてしまうのです。
しかし、実際には上述のとおり、行動を起こせば、絵を完成させるためのピースを得るだけであり、それ以上でもそれ以下でもありません。つまり行動を起こすことに、成功も失敗も無いのです。
だから、恐れず行動を起こしなさい。そして、それによって得たピースを組みながら人生を歩みなさい。
閑話
私は、まさにここでいう愚かな人だったので、この教えには本当に感銘を受けました。読んでくださっている方の中にも、自分が愚かな人間だと思い当たる人がいるのではないでしょうか。この教えは、後に出てくる教えの前提にもなっています。
第6の賢者の教え
投資とは何か
投資とは、自らの持つ財産を今は使えないものに換えて、将来大きく価値が上がるのを待つことである。
ここでいう「財産」とは「時間」のことであり、「今は使えないもの」とは「ピース」を指す。
多くの人は、「財産」を「お金」と捉え、お金を稼ぐために時間を使ってしまう。そして「お金」を増やすため投資をしようと考える。そうしたとき、お金が元からある人の方が有利だと思い、不公平だと嘆く。
しかし、上記のとおり「財産」とは「時間」である。そのため与えられている財産は平等であるし、お金を稼ぐためだけに働く行為は時間の浪費でしかない。
必要なのは、ピースを得るために時間を使うことである。
閑話
この教えは、「そのとおりだな」と思う人と、「受け入れられない!」という人がいるかもしれません。しかし、受け入れられないということは、それだけ深く「財産」とは「お金」であるという考えが浸透してしまっているのだと考えられます。この本には、理解できない教えでも1度受け入れてみることが必要と書かれていますが、この教えはまさにそれが必要なものだと思いました。
第7の賢者の教え
幸福
この世には2種類の人間がいる。それは、「自分を幸せにすることを探す人々」と「他人を幸せにすることを探す人々」である。
前者の人間は生きているうちに「何か楽しいことないかな」といって不満に思うことの多い人生を送り、後者の人間は喜びに満ちた人生を送るだろう。
なぜなら、この世には前者の人間が多く、「どこかに楽しいこと探している人はいないかな」等と不満を述べることにはならないからである。
後者の生き方が良いことは分かっているが、実際に後者になるのは難しいと感じる人も多いだろう。しかし世の中の成功者はすべて後者の生き方を実践している人間である。
閑話
私はこの教えに非常に深く感銘を受けました。というのも、私の母の口癖が「何か楽しいことないかな」であったからです。母は毎日をつまらないものと考えて生きており、まさに前者の生き方をしていました。また、私も前者の人間でした。
しかし、ブログを書き始めてみて、もしかしたら、今後、このブログを見て楽しく思ってくださる方が現れるかもしれない、私のブログから本に興味を持ち、人生を変える良書に出会ってくださるかもしれないと思うと、とても楽しい生き方に変わりました。
この記事を書いている時点で、このブログの読者は0人であり、実績としては誰1人として幸せにはできていません。それでも、「もしかしたら、誰かを幸せにできるかもしれない」ということだけでも、人生は好転するのです。
もしかしたら、あなたの人生もこの教えによって、明日から大きく変わるかもしれません。
まとめ
以上、喜多川泰先生の「賢者の書」の紹介でした。1人でも多くの方にこの本を知っていただき、人生を大きく変えるほどの教えに出会っていただけると嬉しいです。
御清覧いただきありがとうございました。